日本の家族から届いた小包に、PostNL(ポストエヌエル、オランダの郵便会社)から「inklaringskosten(インクラーリングスコステン、通関費用)」の請求が来た。海外の通販サイトで買った数ユーロの品物に、€3の関税とその何倍もの手数料がついた。2026年の夏から、こうした話を在住者の間でよく聞くようになりました。
起点にしたのは、NL Times の2026年10月26日の記事 です。PostNL の第3四半期の決算発表を伝えたもので、EU域外からの国際EC(ネット通販)の荷物が約32%減ったこと、そして郵便の配達期限を3営業日に延ばす計画が2027年には実施できないことの2点を報じています。
荷物が減った理由は、2026年7月1日に始まったEUの新しい関税ルールです。€150以下の小包に関税がかからない仕組みがなくなり、品目ごとに€3の関税がかかるようになりました。11月1日からは、さらに€2の手数料が加わります。
この記事では、その制度を受け取る側の目線で整理します。何に、いくら、誰が払うのか。贈り物はどう扱われるのか。返品や受け取り拒否をするとどうなるのか。日本から送ってもらうときに、家族に何を伝えればよいのか。あわせて、手紙の配達日数が変わる話も扱います。
主な根拠:NL Times(2026年10月26日)、DutchNews.nl・IamExpat・DutchReview の報道、Douane(オランダ税関)の消費者向け案内、欧州委員会とEU理事会の発表、PostNL の料金ページ、日本郵便のEU宛て郵便物の案内、Rijksoverheid(オランダ政府)の郵便令改正の発表。
この記事で扱うことを、先に表にしておきます。
| 知りたいこと | 答えの要点 |
|---|---|
| 何が変わったか | €150以下の通販品にも関税。品目ごと€3 |
| 11月から増えるもの | 申告行ごと€2のEU手数料 |
| 受取時に払うもの | VAT・関税・配送業者の手数料 |
| 贈り物の扱い | 個人間で€45以下なら非課税 |
| 返品したら | €150以下は税金が戻らない |
| 郵便の配達日数 | 2026年7月から2日。3日化は時期未定 |
どの項目も、根拠にした公式ページや報道を本文と末尾に挙げています。確認日はすべて2026年10月26日です。
1. いま何が起きているか:EU域外からの荷物が急に減った
まず、ニュースの中身を押さえます。PostNL は10月26日、2026年第3四半期(7〜9月)の業績を発表しました。売上高は€768百万で、前年同期の€762百万からわずかに増えています。
PostNL の国際ECは約32%減
NL Times によると、国際ECの取扱量は第3四半期に約32%減りました。減少のほぼすべてが、Shein(シーイン)や Temu(テム)といったアジアの通販サイトからの荷物だといいます。
DutchNews.nl は同じ発表について、EU域内からの荷物は前年同期比で40%増えたと伝えています。アジアのサイトから欧州のサイトへ買い物が移ったためです。ただし PostNL は、その伸びは遠方からの減少で「打ち消されて余りある」と説明しています。
減少は7月に急に始まったわけではありません。PostNL の2026年上半期の発表 では、主にアジアのサイトからの国際取扱量が上半期で約15%減っていました。そこに7月の関税が重なり、減り方が大きくなった形です。
税関の数字でも半分近くに
オランダ税関の Douane(ダウアーネ)も、9月3日に数字を出しています。Douane の発表 では、7月と8月のEC申告の件数は、2026年1〜6月の平均より46%少なくなりました。申告の「行」(品目の数)は70%減っています。
一方で、通常の輸入申告は20%増えました。通販会社が小包を1つずつ送るのをやめ、まとめてEU内の倉庫に運ぶ方式に切り替えているためです。Douane はこれを、製品の安全性を確かめやすくなる変化だと評価しています。
PostNL は自社の取扱量、Douane は全業者の申告件数を数えています。数え方は違っても、7月を境に小包が大きく減ったことは共通しています。
金額の報道は2種類ある
関税収入については、報道と公式の数字の見え方が違います。DutchNews.nl の9月2日の記事 は、7月だけで€134百万の関税が集まり、その約4分の1がオランダの国庫に入ったと伝えています。Douane の発表は、7月にオランダの国庫に入った追加収入を約€35百万としています。
関税はEUの財源で、徴収した国はその一部を手元に残します。約4分の1という報道と€35百万という公式の数字は、おおむね同じことを別の角度から言っていると読めます。ただし€134百万という総額は、公式の発表では確認できませんでした。
| 数字 | 中身 | 出典 |
|---|---|---|
| 約32%減 | PostNL の国際EC、2026年第3四半期 | NL Times・DutchNews.nl |
| 約15%減 | PostNL の国際取扱量、2026年上半期 | PostNL |
| 46%減 | EC申告件数、7〜8月と1〜6月平均の比較 | Douane |
| 約€35百万 | 7月のオランダ国庫への追加収入 | Douane |
| €134百万 | 7月の関税の総額(約4分の1が国庫) | DutchNews.nl(報道) |
表のとおり、減少の幅は数え方によって15%から70%まで開きがあります。記事やSNSで数字を見かけたら、何を数えたものかを確かめると誤解が減ります。
2. 全体像:EU域外の荷物にかかる4種類のお金
ここから制度の話に入ります。EU域外からの荷物を受け取るときにかかりうるお金は、大きく4種類です。Douane の消費者向けページ は、送料と保険料を除いたこれらをまとめて inklaringskosten と呼んでいます。
4つの費目
- btw(ベーテーヴェー、付加価値税):原則21%。本や雑誌は9%。EU域内からの買い物にもかかる税金です
- invoerrechten(インフールレヒテン、輸入関税):EU域外からの物品にだけかかる。2026年7月から€150以下にも
- accijns(アクセインス、物品税):お酒やたばこなどにかかる
- afhandelingskosten(アフハンデリングスコステン、取扱手数料):配送業者が税関への申告を代行する費用
これに、2026年11月1日からEUの「Union handling fee(EU取扱手数料)」が加わります。名前は似ていますが、4つ目の配送業者の手数料とは別物です。
| 費目 | 誰が決めるか | 金額の目安 | 2026年の変化 |
|---|---|---|---|
| 輸入VAT | 法律(オランダ) | 21%(本は9%) | 変化なし |
| 輸入関税 | EU | €150以下は品目ごと€3 | 7月1日から課税 |
| EU取扱手数料 | EU | 申告行ごと€2 | 11月1日から |
| 配送業者の手数料 | 各社 | PostNL は€10か€16 | 各社の料金表による |
| 物品税 | 法律(オランダ) | お酒・たばこなど | 変化なし |
5行のうち、税関が金額を決めないのは配送業者の手数料だけです。Douane は「配送業者の手数料には関与しない」と明記しています。
「誰が払うか」は2通り
払い方は、注文時に前払いするか、受け取るときに払うかの2通りです。大手の通販サイトの多くは、注文画面で税金を上乗せして受け取ります。その場合、配送業者から追加の請求は来ないのが原則です。
前払いされていない荷物は、配送業者が税関に申告し、税金を立て替えます。そして受取人に、税金と自社の手数料をまとめて請求します。NL Times の7月1日の記事 は、こうした荷物は支払いがあるまで倉庫で保管され、その後、差出人へ返送されるか廃棄されると伝えています。
3. €3の関税:何が「1品目」なのか
いちばん分かりにくいのが、€3の数え方です。制度の根拠は EU理事会規則 2026/382 で、欧州委員会の税関総局のページ に法令と指針がまとまっています。
公式の説明:箱ではなく関税分類ごと
欧州委員会の説明 では、€3は「数量ではなく関税分類にもとづく品目ごと」にかかります。同じTシャツ5枚なら€3、Tシャツ3枚と腕時計1つなら€6です。
Douane も同じ考え方で、「productcategorie(商品分類)ごと」と書いています。ズボンとスマホケースなら2×€3で€6です。似た商品でも分類が違うことがあり、ウールのセーターと綿のセーターは別の品目になりえます。
資料によって表現が違う
ところが、資料を並べると表現にばらつきがあります。
| 資料 | 「1品目」の表現 | 日付 |
|---|---|---|
| EU理事会(決定時) | 関税の項(heading)ごと | 2025年12月12日 |
| EU理事会(最終承認) | 関税の号(sub-heading)ごと | 2026年2月11日 |
| 欧州委員会 | 関税分類にもとづく品目ごと | 2026年6月 |
| Douane | 商品分類(HSコード)ごと。申告行ごと | 2026年10月 |
| 日本郵便(6月) | 同一HSコードにつき€3 | 2026年6月23日 |
| 日本郵便(10月) | 内容品ごと(HSコードごとではない) | 2026年10月1日 |
| DutchReview | 固有の品目ごと | 2026年6月26日 |
表のとおり、日本郵便の案内は6月と10月で逆のことを書いています。欧州委員会の指針は、IT の制約から当面は「申告行ごと」に€3を適用するとし、申告の様式によって同じ3つの品物が€3にも€9にもなりうると説明しています。
受け取る側から見ると、結局は申告の書き方次第で€3の回数が変わるということです。AVROTROS の消費者番組 Radar が取り上げた例では、米国のサイトで買った服3着が3つの商品分類として申告され、€3×3の関税がかかっていました。
IOSS の荷物だけか、すべてか
もう1つの食い違いは対象範囲です。EU理事会の2025年12月12日の発表 は、€3を「IOSS に登録した域外の販売者の荷物」にかけるとし、それが域内向けECの93%にあたると説明していました。
一方、2026年6月の欧州委員会の指針は、VATの納め方(IOSS かどうか)に関係なく、€150以下の通信販売の品物すべてが対象だとしています。Douane の事業者向けページも、IOSS に限らず域外の販売者から消費者への€150以下の品物を対象としています。受け取る側としては、通販で買った€150以下の品物には€3がかかる前提で考えておくのが安全です。
いつまで続くのか
€3は暫定の措置で、適用期間は2026年7月1日から2028年7月1日までです。そのあとは、EU共通の通常の関税率が、価額に関係なくかかるようになります。EUの通関データの基盤(EU Customs Data Hub)が動き出す時期に合わせた区切りです。
4. 輸入VATとIOSS:税金を先に払う仕組み
関税より金額が大きくなりやすいのが、輸入VATです。EUは2021年7月1日に、€22以下の小包のVAT免除をなくしました。それ以来、EU域外から届く品物には、金額にかかわらずVATがかかっています。
IOSS とは何か
そのときに作られたのが IOSS(Import One-Stop Shop、輸入ワンストップショップ)です。欧州委員会の VAT e-Commerce の案内 によると、€150以下の荷物を売る域外の販売者が、注文時に客からVATを受け取り、まとめてEUの税務当局に納める仕組みです。
IOSS を使った荷物は、輸入の時点でVATが免除されます。すでに払っているからです。日本の通販サイトでも、EU向けに IOSS で税金を前払いで受け取るところがあります。注文画面に「VAT込み」「関税込み」の表示があるかを見ると、受取時の請求の有無の見当がつきます。
VAT の計算のしかた
Douane によると、VAT は「商品代+送料+保険料+関税」の合計にかかります。関税にも VAT がかかる点が、見落とされやすいところです。
Douane の計算例 を表にします。€4.95の USB ケーブルを、送料€3.80で買った場合です。
| 項目 | 金額(€) | 計算 |
|---|---|---|
| 商品代 | 4.95 | — |
| 送料 | 3.80 | — |
| 関税 | 3.00 | 1品目×€3 |
| VAT | 2.47 | (4.95+3.80+3.00)×21% |
| 税関に払う合計 | 13.75+税以外の手数料 | 商品・送料込み |
この例では、€4.95の品物に対して関税とVATが€5.47かかっています。安い品物ほど、関税の€3が重く効く仕組みです。
同じ税金を2回払わされたら
サイトでVATや関税を前払いしたのに、配送業者からも請求が来ることがあります。Douane の返金のページ は、前払いした分は販売者に返金を求めるよう案内しています。前払いの領収書と配送業者の請求書を、両方とも保存しておくことが大切です。
5. 手数料:配送業者の取り分とEUの€2
税金と別に、手数料が2種類あります。配送業者の手数料と、11月から始まるEUの手数料です。
PostNL の通関手数料
PostNL の料金ページ によると、通関手数料は荷物1つあたりで次のとおりです。
| 荷物の価額 | 手数料(€) | ほかにかかるもの |
|---|---|---|
| €150未満 | 10 | VAT、品目ごと€3の関税 |
| €150以上 | 16 | VAT、商品に応じた関税 |
| お酒・香水・たばこ等 | 16(€150未満でも) | 詳しい申告が必要なため |
| 贈り物 | €45を超える場合のみ | 受取人の負担 |
表のとおり、€150未満でも€10の手数料が加わります。先ほどの€4.95のケーブルなら、税金と手数料だけで€15を超え、商品代の3倍以上になります。
同じケーブルを、サイトで税金を前払いした場合と、PostNL が受取時に請求する場合で比べると、次の図のようになります。
同じ品物でも、受取時に払う形だと総額が約1.7倍になります。安い品物をEU域外のサイトで買うなら、税金を前払いで受け取るサイトかどうかが、負担を左右します。
PostNL 以外の DHL や DPD なども、それぞれ自社の料金で手数料を取ります。Douane は、金額は業者ごとに決まっているので各社に確認するよう案内しています。
支払い方と期限
PostNL の案内 では、追跡番号(track & trace)と郵便番号を入れて請求書を開き、iDEAL|Wero かクレジットカードで払います。期限は14日で、過ぎると荷物は返送されます。
PostNL は、直接の支払いリンクを送らないと明記しています。通知のメールは noreply@edm.postnl.nl から届き、支払いはかならず追跡ページから始まります。Douane も、個人に支払い依頼を送ることはないと案内しています。
EUの€2の手数料(11月1日から)
もう1つが、EUの「afhandelingsvergoeding(アフハンデリングスフェルフゥーディング、取扱手数料)」です。Douane の事業者向けページ によると、2026年11月1日から、域外から消費者へ直接届くEC荷物について、申告者が申告行ごとに€2を払います。
ズボン2本、セーター3枚、靴1足が入った箱なら、申告は3行で€6です。€150を超える荷物にもかかり、この手数料自体にもVATがかかります。受け取り拒否や返品で荷物が戻っても、返金されません。根拠は委任規則(EU)2026/2152です。
払うのは申告者(通販会社や配送業者)で、消費者が税関に直接払うものではありません。ただし Douane は、価格に上乗せされて注文が高くなることがあると書いています。
6. 価額の境目:€45と€150
ここまでの話を、価額の境目で整理します。日本からの荷物を考えるうえで覚えておきたい数字は、€45と€150の2つです。
€150を超える通販品
€150を超えると、€3の定額ではなく、商品ごとの関税率がかかります。Douane は、よくある品物の上限の税率を挙げています。
| 品物 | 関税率(上限) | VAT |
|---|---|---|
| スマホ・PC・イヤホン | 0% | 21% |
| 本・雑誌 | 0% | 9% |
| おもちゃ | 4.7% | 21% |
| かばん・スーツケース | 9.7% | 21% |
| 衣類 | 12% | 21% |
| 靴 | 17% | 21% |
電子機器は関税0%でも、VAT21%は必ずかかります。靴や衣類は関税率が高く、€150を少し超えるだけで負担が一段上がります。
Douane の例では、英国から€199のバッグを送料€25・保険€10で買うと、関税(例として3%)€7.02とVAT€50.61で、追加の負担は€57.63になります。ここに配送業者の€16が加わる可能性があります。
日本の通販サイトで気をつけること
日本の通販サイトの海外発送では、価額が€150を超えることがよくあります。家電やカメラは関税0%でも、VAT21%と手数料がかかります。
また、EUと日本のEPA(経済連携協定)には、日本原産品の関税を下げる仕組みがあります。欧州委員会の指針は、IOSS を使わずに通常の申告をする場合には特恵税率を使える余地を残しています。ただ、個人の小口の荷物で原産地の申告まで整うことはまれです。受け取る側が期待できる場面は限られると考えておいたほうが現実的です。
7. 贈り物の扱い:€45ルールの中身
日本の家族からの小包は、多くが贈り物です。Douane の贈り物のページ は、€45以下の贈り物には輸入関税もVATもかからないとしています。
「贈り物」と認められる条件
Douane が挙げる条件は、次の4つです。新品か中古かは問いません。
| 条件 | 中身 |
|---|---|
| 個人からの単発の送付 | 友人や家族から、ときおり届くもの |
| 個人的な使用 | 受取人か同じ世帯の人が使う |
| 無償 | 受取人がお金を払っていない |
| 営利目的でない | 転売しない |
表の4つを満たさないものは、€45以下でも贈り物として扱われません。家族に代金を送って日本の品物を買ってきてもらう「代理購入」は、無償ではないので贈り物に当たりません。
税関の手引きでも、個人から個人へ送られる€45未満の荷物(C2C)は€3の関税の対象外とされています。一方、日本郵便の案内では、個人間の贈り物で€45以上なら、€150未満でもEU共通の関税率がかかるとされています。贈り物には€3の定額が使われないということです。
€45を超えたらどうなるか
€45を超えると、VAT と関税がかかります。お酒やたばこなら物品税も加わります。Douane のページは、€45を超えた分だけに課税されるのか、全額に課税されるのかを書いていません。品物の価額全体に課税される前提で考え、迷うときは配送業者に確認するのが安全です。
PostNL の手数料は、贈り物については€45を超える場合にだけ受取人にかかります。€45以下の贈り物なら、手数料もかからないということです。
免除なのに請求されたら
本来は贈り物で非課税のはずなのに、税金を請求されることもあります。申告の内容が商品として扱われた場合です。Douane は、免除が考慮されていなかった場合は返金を求められるとしています(手続きは10章)。
8. 日本から送ってもらうとき:家族に伝えること
ここからは、日本人ならではの話です。日本の家族が郵便局から荷物を送るとき、書き方ひとつで受取側の負担が変わります。
税関告知書が2026年6月に変わった
日本郵便 は、2026年6月1日から税関告知書(CN22/CN23)の様式を変えました。フランス語の併記が英語の併記になり、内容品の種別に「商用物品(BtoB)」と「ネット販売品(通販)」が加わっています。
| 送るもの | 選ぶ種別 | EUでの扱い |
|---|---|---|
| 家族からの贈り物 | 贈物(Gift) | €45以下は非課税 |
| 通販サイトの発送 | ネット販売品(通販) | 品目ごと€3+VAT |
| 会社間の荷物 | 商用物品(BtoB) | EU共通税率 |
| 書類だけ | 書類(Documents) | 販売品は送れない |
国際郵便マイページでラベルを作ると、新しい様式で必要な枚数が印刷されます。手書きの古い様式を使い回さないよう、家族に伝えておくと安心です。
品名は具体的な英語で
日本郵便の6月23日の案内 は、EU宛ての郵便物について、通関電子データを正確に入れるよう求めています。品名は「Clothes」ではなく「Cotton T-shirt」、「Bag」ではなく「Leather handbag」のように、素材か用途がわかる英語で書きます。
あいまいな品名は、税関で中身が確認できず、止められる原因になります。食品なら「Green tea (dried leaves)」「Rice crackers」のように、何でできているかが伝わる書き方にします。
価額は正直に書く
贈り物の価額を低く書けば税金がかからない、と考える人もいます。しかし価額の過少申告は、EUが今回の制度変更で問題視した点の1つです。発覚すれば荷物が止まり、追加の支払いを求められることがあります。
€45に収めたいなら、価額を低く書くのではなく、中身を減らすほうが確実です。たとえば、お菓子とお茶と本をまとめて€80分送るより、2回に分けたほうが、それぞれ€45以下に収まります。ただし Douane は贈り物を「ときおり届くもの」としており、頻繁に分けて送ると贈り物と認められにくくなります。
仕送りとしての荷物
日本の家族から定期的に日用品や食品を送ってもらう、いわゆる仕送りの荷物は珍しくありません。量が多く、価額が€45を超えることがよくあります。その場合は課税と手数料がかかる前提で、送る頻度と量を家族と相談するのが現実的です。
送る側が関税を払う方法(DDP)
日本郵便は、EU宛ての郵便物について DDP(関税等を差出人が前払い)の方法を案内しています。10月1日の案内 によると、Zonos 社のアプリで輸入申告と関税等の前払いを済ませ、ラベルを作ります。DDP と DAP(受取人払い)のどちらが使えるかは国ごとに表で示されているので、差し出す前にオランダの欄を確認します。
DDP では Zonos 社の手数料がかかり、郵便局のタブレットでは手続きできません。送る側のスマートフォンで操作する必要があり、高齢の家族には負担が大きい方法です。贈り物で€45以下なら、そもそも DDP は必要ありません。
9. 送れないもの・止められるもの
価額の前に、そもそも送れないものがあります。日本側の郵便のルールと、オランダ側の輸入のルールの両方を確かめる必要があります。
日本郵便で送れないもの
日本郵便の案内 では、香水やスプレー缶は航空危険物にあたり、どの国にも送れません。モバイルバッテリーも単独では送れず、ノートパソコンや携帯電話は原則として電池を外して送ります。
肉・野菜・果物は、あて先の国によって禁止されます。日本郵便は、肉の絵柄が印刷された段ボールや袋も使えないと注意しています。家にある通販の空き箱を使い回すときは、外装の絵柄にも気をつけてください。
オランダで受け取れないもの
オランダ側では、Douane の「オンラインで買ってはいけないもの」 に、次のものが挙がっています。
| 区分 | 例 | 補足 |
|---|---|---|
| 偽ブランド品 | 偽の高級時計 | 没収される |
| 医薬品 | 処方薬・市販薬 | 通販での購入は不可 |
| 動物性の食品 | 肉・チーズ・牛乳 | チョコや菓子は可 |
| 生の植物 | 野菜・果物・球根・種 | 植物検疫証明が必要 |
| 保護動植物の製品 | ワニ革の靴など | ワシントン条約 |
| たばこ・武器・薬物 | — | 個別の規制あり |
Douane は、動物性の食品をEU域外から持ち込んだり、ネットで注文したりしないよう案内しています。一方で、チョコレート、お菓子、粉ミルク、医療用の栄養食品は持ち込めるとしています。動物の成分が形として残っていないお菓子類は、原則として証明書がいらないという扱いです。
日本の食品で迷いやすいもの
日本の家族が送りたがる食品には、判断が難しいものが少なくありません。かつお節、だしパック、ふりかけ、カップ麺のように、肉や魚のエキスが入ったものです。Douane の案内は肉と乳製品をはっきり禁止していますが、加工品の細かい線引きまでは書いていません。
迷うものは送らないのが確実です。オランダのアジア食材店(toko、トコ)で手に入るものも多くあります。送料と税金を考えると現地で買ったほうが安いことがよくあります。
薬は送ってもらわない
日本の常備薬を送ってほしいと頼む人もいますが、注意が必要です。The Hague International Centre は、引っ越しのときでも医薬品を郵送でオランダに送ることはできないと案内しています。個人で使う分を自分で持ち込むことはできますが、オピウム法(Opiumwet)の対象の成分は別の許可がいります。
10. 返品・受け取り拒否・異議の出し方
次に、思った品物と違った、請求がおかしい、といったときの対応です。2026年7月から、返品したときの扱いが大きく変わりました。
€150以下は税金が戻らない
Douane の返金のページ によると、価額€150以下の荷物は、2026年7月1日以降、返品しても払ったVATや関税は戻りません。€150を超える荷物は、配送業者を通じて輸入申告の取り消しを税関に求め、税金を取り戻せます。
配送業者の手数料が戻るかは、各社の判断です。EUの€2の手数料は、受け取り拒否や返品でも戻りません。
受け取りを拒否するとき
PostNL の請求を払わずに14日が過ぎれば、荷物は差出人に返送されます。これが実質的な受け取り拒否です。税金を払う前なら、受取人の負担は発生しません。
ただし、通販の代金そのものが返ってくるかは、販売者との契約次第です。EU域外の販売者には、EUの14日間の撤回権がそのまま及ぶとは限りません。注文する前に、返品条件と、関税を誰が負担するかを確かめておくのが確実です。
異議と返金請求の期限
金額に納得できないときは、正式に争う手続きがあります。
| 手続き | 期限 | 窓口 | 税関の回答期限 |
|---|---|---|---|
| 異議(bezwaar) | 請求から6週間以内 | 配送業者経由で税関へ | 6週間 |
| 返金請求 | 請求から3年以内 | 配送業者経由で税関へ | 120日 |
どちらも、まず配送業者に申し立てを頼むのが基本です。配送業者から自分で出すよう求められたら、輸入申告番号と委任状を受け取り、Douane の Heerlen(ヘールレン)の私書箱へ郵送します。返金請求では、EU関税法典(DWU)第117条にもとづくと書き添えます。
同封するものは、購入の領収書、配送業者の請求書、支払いの証明、氏名・住所・署名です。1つでも欠けると受け付けられないと Douane は書いています。
7月1日をまたいだ荷物
Radar が取り上げた例では、6月に米国で注文し、6月下旬にオランダに着いた荷物に、7月6日の通関で関税がかかりました。PostNL は、関税がかかるかどうかは国境を越えた日ではなく通関の日で決まると説明し、返金に応じていません。11月1日の€2の手数料でも、同じことが起こりえます。
11. 郵便の配達日数:2日、そして3日へ
NL Times の記事のもう1つの話題が、郵便の配達日数です。荷物ではなく、手紙やはがきの話です。
2026年7月から「2日以内」
オランダでは長く、手紙は翌日に届くのが法律上の基準でした。Rijksoverheid(オランダ政府)の2025年12月19日の発表 によると、郵便令(Postbesluit)の改正で、2026年7月1日から配達期限が48時間になりました。月曜に出した手紙は、火曜か水曜に届きます。
2027年7月1日からは72時間になる予定です。月曜に出した手紙が木曜までに届けばよい、という基準です。配達は火曜から土曜の週5日のままで、弔事と医療の郵便は24時間・週6日の配達が続きます。
官報(Staatsblad 2026, 141) の数値の基準では、2026年7月〜2027年6月は手紙の90%以上を2営業日目までに、2027年7月からは92%以上を3営業日目までに届けることになっています。
3日配達は2027年に始まるのか
ここで報道が分かれています。政府の決定では、3日配達は2027年7月1日からです。DutchNews.nl も、来年7月に3日に延びる予定だと伝えています。
一方、NL Times によると、PostNL は決算発表で、2027年に3日配達を導入することはできないと述べました。政府が郵便法(Postwet)の重要な改正をまた先送りしたため、というのが理由です。CEO の Pim Berendsen(ピム・ベレンセン)氏は、3日配達と移行期の費用の補填が必要だと訴えています。
つまり、郵便令の上では2027年7月から3日になる予定でも、PostNL 自身は実施時期が見通せないとしている状態です。受け取る側としては、当面は2日を前提に、大事な手紙は余裕を持って出すのが無難です。
PostNL が求めていること
NL Times の10月20日の記事 によると、PostNL は2027年の郵便配達のために政府に€80百万を求めています。新しい郵便法は2020年から議会にかかったままだといいます。PostNL は、ほとんど郵便がない土曜日の配達義務をなくすことも求めています。
切手と速達の値段
配達が遅くなる一方で、料金は上がっています。2026年の国内の普通切手は€1.40です。NL Times によると、翌日配達の手紙は€3.95、急ぎの弔事カードは2026年7月12日から1通€3.25の追加料金になりました。
| 項目 | 2026年 | 備考 |
|---|---|---|
| 国内の普通切手 | €1.40 | 2日以内の配達 |
| 翌日配達の手紙 | €3.95 | 小包の配送網を使う |
| 急ぎの弔事カード | +€3.25 | 7月12日から |
| 料金の上限(加重平均) | €3.1882 | ACM が設定 |
| 2027年の上限 | €3.5929 | 約13%の引き上げ余地 |
料金の上限は、ACM(Autoriteit Consument & Markt、消費者・市場庁)が決めます。ACM の2026年8月の決定 で、2027年の上限は€3.5929になりました。2026年の€3.1882から約13%の引き上げ余地です。切手そのものの値段は PostNL が決め、上限より小さく上げることが多いとされています。
なお、Expatica の郵便ガイド は国内切手を€0.91としていますが、2024年11月時点の情報です。媒体の記事で料金を見るときは、更新日を確かめてください。
12. つまずきやすいところ
ここまでの内容のうち、誤解されやすい点をまとめます。
| よくある誤解 | 実際 |
|---|---|
| €3は1箱ごと | 品目ごと。服3着で€9のことも |
| 電子機器は関税0%だから無税 | VAT21%と手数料はかかる |
| 贈り物なら金額に関係なく無税 | €45を超えると課税 |
| 返品すれば税金は戻る | €150以下は戻らない |
| 税関からの支払いメールは本物 | 税関は個人に請求しない |
| 7月前の注文なら関税なし | 通関日で判断される |
もう1つ、詐欺に注意が必要です。「関税の支払いが必要です」というSMSやメールで偽のサイトに誘導する手口は、制度が変わったときに増えます。ACCESS も詐欺の避け方を案内しています。支払いは必ず配送業者の公式アプリか、自分で追跡番号を入れたページから行ってください。
13. 日本と比べてどうか
日本でも、同じ方向の制度変更が進んでいます。並べると、オランダで何が起きているかが分かりやすくなります。
日本の少額免税
日本では、税関のカスタムスアンサー1006 にあるとおり、課税価格の合計が1万円以下の輸入品は関税と消費税が免除されます。個人で使う品物の課税価格は、海外の小売価格に0.6をかけた額 です。つまり、小売価格で約1万6,600円までは免税になりえます。
ただし、革製のバッグや履物、ニットの衣類などは、1万円以下でも免税にならない品目があります。
日本も2028年に見直し
その日本も、少額の輸入品の扱いを変えます。令和8年度の税制改正で、1万円以下の通販の品物について、販売者に消費税の納税義務を課し、一定のプラットフォーム事業者に納税義務を移す制度ができました。国税庁の案内 では、令和10年(2028年)4月1日以後の取引が対象です。
| 項目 | オランダ(EU) | 日本 |
|---|---|---|
| 少額の関税免除 | 2026年7月に廃止 | 1万円以下は免除 |
| 少額の付加価値税 | 2021年7月から課税 | 2028年4月から課税 |
| 個人間の贈り物 | €45以下は非課税 | 1万円以下は免税 |
| 税率 | VAT21%(本は9%) | 消費税10%(軽減8%) |
| 小口の定額関税 | 品目ごと€3(2028年6月まで) | なし |
| 配送業者の手数料 | PostNL €10/€16 | 郵便は通関料200円 |
日本郵便の通関料200円は、日本で国際郵便物に関税等がかかるときの取扱料です(税関のカスタムスアンサー1301)。オランダの PostNL の€10と比べると、受取時の手数料の重さの違いがよく分かります。
考え方の違い
日本の制度は「課税価格1万円以下は免税」というひとつの線で整理されています。EUは、VATと関税を別々の時期に見直し、2つの線(€45と€150)と、品目ごとの定額を組み合わせています。どちらが優れているかではなく、EUは大量の小包と製品の安全性への対策を、関税の仕組みで先に進めたという違いです。
14. 明日からの手順
ここまでを、受け取る側がやることの順に並べます。
- 注文の前に、価格がVAT・関税込みかを見る。注文画面の「incl. VAT」「duties included」「DDP」の表示を探す
- €150以下の通販品は、品目ごと€3+VAT21%+手数料を足して比べる。同じ品物がEU内の倉庫から出ていないかも探す
- 日本の家族に、送り方を伝える。税関告知書は「贈物」、品名は具体的な英語、価額は正直に、€45を目安に
- 送れないものを共有する。香水・スプレー・モバイルバッテリー・肉の入った食品・医薬品
- 請求が来たら、追跡ページから確認する。メールやSMSのリンクは開かない。14日の期限をメモする
- 金額がおかしければ、6週間以内に配送業者へ異議を頼む。領収書・請求書・支払証明を保存しておく
- 大事な手紙は、2日以上の余裕を持って出す。急ぐなら翌日配達(€3.95)や書留を検討する
15. ケースで考える
ここに挙げるのは、制度の当てはめ方を示すための架空の例です。実在の人物ではありません。金額はこの記事の公式の数字から計算した目安です。
ケース1:日本の母からの誕生日の小包
アムステルダムに住む会社員のAさんに、日本の母から誕生日の小包が届きます。中身は日本茶、焼き菓子、文庫本の3点で、合計は約5,000円(約€30)です。母は郵便局で「贈物」を選び、品名を英語で書きました。
個人からの無償の贈り物で€45以下なので、関税もVATもかかりません。PostNL の手数料も、€45以下の贈り物にはかかりません。Aさんの負担はゼロです。
ケース2:日本の通販サイトで買った文具と雑貨
ユトレヒトに住む学生のBさんは、日本の通販サイトでノート、ボールペン、マスキングテープを合計€40分買いました。送料は€15で、サイトは税金を前払いで受け取っていません。
3つは別々の品目なので、関税は€3×3で€9の可能性があります。VATは(40+15+9)×21%で約€13.44です。PostNL の手数料€10を足すと、受取時の請求は約€32になります。11月以降は、販売者がEUの€2の手数料を価格に上乗せする可能性もあります。
ケース3:日本の家族からの定期的な仕送り
デン・ハーグに住む家族連れのCさんは、日本の両親から2か月に1回、食品と子ども服を送ってもらっています。毎回の価額は約€70です。
€45を超えるので、毎回VATと関税、PostNL の€10がかかります。かつお節やだしパックが入っていると、動物性の食品として止められるおそれもあります。Cさんは両親と相談し、送る回数を年に2回に減らし、食品はオランダの店で買うことにしました。
| ケース | 価額 | 受取時の負担の目安 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 母からの誕生日の贈り物 | 約€30 | €0 | €45以下の贈り物 |
| 日本の通販サイト | €40+送料€15 | 約€32 | 品目ごと€3が3回 |
| 定期的な仕送り | 約€70 | VAT・関税+€10 | €45超で毎回課税 |
同じ日本からの荷物でも、贈り物か通販か、€45を超えるかどうかで、受取時の負担が大きく変わります。
16. やってはいけないこと
最後に、損をしたりトラブルになったりしやすい行動をまとめます。
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 価額を実際より低く書いてもらう | 荷物が止まり、追加の請求を受けるおそれ |
| 通販の品物を「贈物」と書く | 無償でないので贈り物に当たらない |
| SMSの支払いリンクから払う | 税関は個人に請求しない。偽サイトの手口 |
| 医薬品を郵送してもらう | 郵送での受け取りは認められていない |
| 肉やだしの入った食品を送ってもらう | 動物性の食品はEU域外から持ち込めない |
| 返品すれば税金が戻ると思い込む | €150以下は戻らない |
どれも、制度を知っていれば避けられます。家族に送ってもらう前に、この表を共有しておくと安心です。
17. チェックリスト
荷物を頼む前と、受け取るときに見る項目です。
- 通販の価格が VAT・関税込みかを確かめた
- €150以下の品物は、品目ごと€3を足して比べた
- 日本の家族に、税関告知書の「贈物」と英語の品名を伝えた
- 贈り物は€45を目安に、価額を正直に書いてもらう
- 香水・スプレー・電池・肉やだし・医薬品を入れないよう伝えた
- 請求は追跡ページから確認し、14日の期限を控えた
- 領収書・請求書・支払証明を保存した
- 大事な手紙は2日以上の余裕を持って出す
18. まとめ
- 2026年7月1日から、EU域外の€150以下の通販品にも、品目ごと€3の関税がかかっています。2028年7月1日までの暫定措置です
- 商品代・送料・関税の合計に、21%(本は9%)の輸入VATがかかります。前払いされていなければ、配送業者が受取時に請求します
- 2026年11月1日から、申告行ごと€2のEU手数料が加わります。PostNL の手数料(€10/€16)とは別物です
- 個人から個人への€45以下の贈り物は、関税もVATもかかりません。日本の家族には「贈物」と具体的な英語の品名、正直な価額を頼みます
- €150以下の荷物は、返品しても税金が戻りません。異議は請求から6週間以内に配送業者経由で出します
- 「1品目」の数え方は資料によって表現が違い、申告の書き方で€3の回数が変わります
- 手紙は2026年7月から2日以内の配達になりました。3日配達は2027年7月の予定ですが、PostNL は実施できないとしています
参考にした情報源
起点の記事と報道
- PostNL delays plan to slow down mail delivery; Sharp drop in packages from outside EU — NL Times:2026年10月26日、国際EC約32%減と3日配達の延期
- International parcels drop by 32% after EU imposes surcharge — DutchNews.nl:EU域内の荷物40%増
- Cheap Chinese parcels to the Netherlands fall 46% after EU levy — DutchNews.nl:7月の関税€134百万の報道
- €3 import fee now applies to cheap packages from outside the EU — NL Times:支払いがない荷物の扱い
- PostNL wants €80 million from government to continue mail delivery next year — NL Times:補填の要望と郵便法
- PostNL to charge nearly €4 for next-day mail — NL Times:翌日配達と弔事カードの料金
- Postal prices could rise by nearly 13% next year — NL Times:ACM の料金上限の報道
- Diana betaalt invoerrechten terwijl pakket al vóór 1 juli in Nederland is — AVROTROS Radar:通関日で判断された例
在住者向け媒体
- Temu and Shein orders drop in the Netherlands after EU tax — IamExpat:RTL Nieuws の調査で46%が注文を減らした
- Dutch surcharge for packages from China scrapped awaiting new EU levy — IamExpat:オランダ独自の€2案の撤回
- New EU parcel duty will hit Dutch shoppers from July 1 — DutchReview:2025年に約59億個の少額品という欧州委員会の数字の紹介
- A guide to the postal service in the Netherlands — Expatica:受け取りと保管期間(2024年11月更新)
- Exemption from Customs Duties — Xpat.nl:引っ越し荷物の免税の条件
- How can I avoid scams? — ACCESS:詐欺の避け方
- The post office — ACCESS:郵便局の窓口が店舗内の Post shop に変わった
- Border control — The Hague International Centre:持ち込み禁止品と医薬品
EU の一次情報
- Ensuring fairness and safety: €3 customs duty on low-value parcels — 欧州委員会:品目ごとの数え方の例
- Guidance and legal text on temporary flat fee on low-value imports — 欧州委員会税関総局:規則2026/382、対象範囲、2028年7月1日まで
- Customs: Council agrees to levy customs duty on small parcels as of 1 July 2026 — EU理事会:IOSS の荷物93%
- Council gives final green light to new customs duty rules for small parcels — EU理事会:最終承認
- VAT One Stop Shop — 欧州委員会:IOSS の仕組み
オランダの一次情報
- Extra kosten bij online bestellingen — Douane:VAT・関税・手数料・計算例・税率の上限
- Cadeau uit het buitenland — Douane:€45以下の贈り物
- Terugvragen extra kosten — Douane:返品・異議・返金請求の期限
- Europese handelingskostenvergoeding (handling fee) — Douane:申告行ごと€2、委任規則2026/2152
- Paying import duties for e-commerce — Douane:事業者向けの€3の説明
- Online shops adapt their procedures — Douane:申告件数46%減、国庫収入約€35百万
- Dit mag u niet online kopen — Douane:オンラインで買えないもの
- Animal products and foodstuffs — Douane:動物性の食品の規制
- Wanneer betaal ik inklaringskosten? — PostNL:手数料€10/€16
- Buitenlands pakket volgen en inklaringskosten betalen — PostNL:支払い方法と14日の期限
- Resilient HY 2026 performance in challenging markets — PostNL:上半期の国際取扱量約15%減
- Kabinet besluit tot aanpassing bezorgtijd post per juli 2026 en juli 2027 — Rijksoverheid:48時間・72時間への変更
- Staatsblad 2026, 141 — Officiële bekendmakingen:90%・92%の基準
- ACM stelt tariefruimte voor Universele Postdienst 2027 vast — ACM:2027年の料金上限€3.5929
日本の一次情報
- EUの150ユーロ未満免税措置の撤廃(続報4) — 日本郵便:オランダ宛ての区分、DDP と DAP
- EUの150ユーロ未満免税措置の撤廃について — 日本郵便:品名の書き方と HS コード
- 税関告知書(CN22/23)の様式改正 — 日本郵便:2026年6月1日からの新しい種別
- 国際郵便として送れないもの — 日本郵便:香水・スプレー・電池・肉
- 1006 課税価格の合計額が1万円以下の物品の免税適用について — 税関:日本の少額免税
- 1301 関税等の納付手続 — 税関:日本郵便の取扱手数料200円
- 少額輸入貨物の簡易税率 — 税関:個人使用の課税価格は小売価格×0.6
- 通信販売の方法により行われる資産の譲渡等の課税関係 — 国税庁:令和10年4月1日以後の取引
いずれも2026年10月26日に確認したものです。手数料、税率、制度の細部は変わることがあるため、荷物を頼む前や支払う前に、各公式サイトで最新の内容を確認してください。
元記事はこちら
PostNL delays plan to slow down mail delivery; Sharp drop in packages from outside EU — NL Times
よくある質問
- 日本の家族から届く贈り物に、オランダで税金はかかりますか?
- 個人から個人へ無償で送られる、営利目的でない贈り物は、価額が€45以下なら輸入関税と輸入VATが免除されます(Douane)。€45を超えるとVATと関税がかかり、PostNLの場合は€10以上の通関手数料も受取人の負担になります。税関告知書には「贈物」を選び、実際の価額を書きます。
- EU域外の通販で買った€150以下の商品には、いくらかかりますか?
- 2026年7月1日から、品目(関税分類)ごとに€3の関税がかかり、商品代・送料・関税の合計に21%のVATがかかります。2026年11月1日からは申告者に申告行ごと€2のEU手数料も課され、価格に上乗せされることがあります。サイトで前払いしていなければ、配送業者の手数料も加わります。
- PostNLから通関手数料の支払い依頼が来ました。払わないとどうなりますか?
- PostNLは追跡番号のページから請求書を開いて支払う方式で、支払期限は14日です。払わなければ荷物は差出人に返送されます。PostNLは直接の支払いリンクを送らないと案内しており、Douane(税関)も個人に支払い依頼を送りません。不審なメールやSMSのリンクは開かないでください。
- 返品した荷物の関税やVATは戻ってきますか?
- 価額が€150以下の荷物は、2026年7月1日以降、返品しても払ったVATと関税は戻りません。€150を超える荷物は、配送業者を通じて輸入申告の取り消しを税関に求められます。金額に納得できないときは、請求から6週間以内に配送業者経由で異議を出せます。
- €3の関税は「1品ごと」ですか、「1箱ごと」ですか?
- 箱ごとではなく、品目ごとです。欧州委員会は同じTシャツ5枚なら€3、Tシャツと腕時計なら€6と説明しています。ただし「品目」の数え方は、Douaneは関税分類(HSコード)ごと、日本郵便の10月の案内は内容品ごととしており、資料によって表現が違います。
- オランダの郵便はいつから2日・3日配達になるのですか?
- 政府の決定では、2026年7月1日から普通郵便の配達期限が48時間、2027年7月1日から72時間になります。ただしPostNLは2026年10月26日の決算発表で、郵便法の改正が遅れているため2027年の3日配達は実施できないと述べています。弔事・医療の郵便は24時間のままです。
出典: NL Times