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オランダの自転車道を走る7種の乗り物のルール|fatbikeのヘルメット案と子どもに買う前の判断

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オランダの自転車道を走る7種の乗り物のルール|fatbikeのヘルメット案と子どもに買う前の判断

オランダの自転車道(fietspad、フィーツパット)は、もう自転車だけの道ではありません。ペダルをこぐ普通の自転車の横を、太いタイヤの fatbike(ファットバイク)、45km/hまで出る speed pedelec(スピード・ペデレック)、ペダルのない snorfiets(スノルフィーツ)、小さな四輪の電動車、ナンバーを付けた電動キックボードが走っています。

DutchNews の連載「Inburgering with Dutch News」は、2026年10月23日の回でこの状態を「the great cycle path squeeze(自転車道の大混雑)」と呼び、乗り物ごとのルールを並べました。ただ、同じ自転車道を走っていても、ヘルメット、免許、保険、ナンバー、年齢、走れる場所はばらばらです。そのうえ、fatbike のヘルメットや最低年齢、自治体の禁止区域、20km/hの試行など、決まったことと議論中のことが同時に報じられています。

この記事では、DutchNews の記事を起点に、7種類の乗り物のルールを政府(Rijksoverheid)、車両登録当局(RDW)、統計局(CBS)の一次情報で確かめ、「確定」と「案」を分けて整理します。日本の電動アシスト自転車、特定小型原付、モペット、ヘルメット努力義務とも比べ、子どもに e-bike や fatbike を買うかどうか迷っている家庭の判断材料までまとめます。

この記事が主に根拠にした情報

  • DutchNews「Inburgering with Dutch News: the great cycle path squeeze」(2026年10月23日)
  • Rijksoverheid「Welke regels gelden voor mijn elektrische fiets (e-bike, elektrische bakfiets en fatbike)?」(2026年10月25日確認)
  • Rijksoverheid「Plan kabinet: helmplicht op fatbikes en andere e-bikes voor jongeren tot 18 jaar」(2026年10月25日確認)
  • DutchNews「Government to bring in minimum age, helmets for fatbike users」(2026年4月24日)
  • CBS「Meer verkeersdoden in 2025」(2026年4月)
この記事で分かること 答えの要点
7種類の乗り物の違い e-bike と fatbike は自転車扱い。ほかは原付か障害者用車両の扱い(第2〜6章)
改造がなぜ違法か 基準を外れた時点で原付になり、無登録・無保険になる(第7章)
決まったことと案 実施中は e-step のナンバー、自治体の禁止区域。ヘルメットと年齢は案(第8章)
報道の数字の食い違い 速度、開始日、罰金額に媒体間のずれがある(第10章)
日本との違い アシストの基準は近く、ヘルメットと原付の線引きが違う(第11章)
子どもに買うときの判断 年齢別の目安、保険、ヘルメット、店で聞くこと(第12章)

1. いま何が起きているか(2026年の動き)

まず、ここ数年の流れを押さえます。きっかけは fatbike の急増と、若い利用者の事故です。2024年に政府が改造キットを問題にし、2025年に18歳未満のヘルメット義務の方針を示し、2026年に自治体が独自の禁止区域を作り始めました。

自転車道に乗り物が増えた

DutchNews によると、オランダには e-bike がおよそ500万台あり、2020年より約200万台増えたと報じられています(DutchNews、2026年5月、AD紙の報道を引用)。DutchNews の起点記事は、e-bike がいまや従来の自転車より多く、年配の利用者に人気があるとも書いています(DutchNews、2026年10月23日)。台数の公的な統計は確認できなかったため、ここでは報道の数字として扱います。

速度の違う乗り物が同じ道を走るので、追い越しや合流で危ない場面が増えています。若者の fatbike、年配者の e-bike、子どもを乗せた電動カーゴバイク、そして原付が、幅の限られた自転車道で混ざり合っているのが現状です。

事故の数字

統計局 CBS によると、2025年の交通事故死者は759人で、2024年の675人から増えました。自転車に乗っていて亡くなった人は281人(前年246人)で、そのうち少なくとも41%が e-bike に乗っていました。fatbike の利用者は8人亡くなっています(CBS、2026年4月)。

CBS は、自転車の死亡事故の63%で頭部のけがが主な死因だったとしています。増えたのは主に70歳以上の男性で、2025年は118人と前年より40人増えました。年配の e-bike 利用者に事故が多いという DutchNews の指摘は、この数字とも合っています。

若者については、政府が別の数字を示しています。救急外来(SEH)で手当てを受けた fatbike 利用者は2020年の0人から2024年の301人に増え、その半数以上が12〜18歳でした。e-bike で頭にけがをした若者は、2024年には2020年の6倍を超えています(Rijksoverheid)。

救急外来で手当てを受けた fatbike 利用者は、2020年が0人、2023年が75人、2024年が301人。2024年の半数以上は12歳から18歳。 2020年 0人 2023年 75人 2024年 301人 2024年の半数以上が12〜18歳
図1:救急外来で手当てを受けた fatbike 利用者の数(出典:Rijksoverheid、VeiligheidNL の集計による。2026年10月25日確認)

数字の伸び方を見ると、政府が「何もしないという選択肢はない」と言う理由が分かります。一方で、自転車業界の団体は、事故の主な原因は改造、違法な輸入車、無謀な運転だとして、ヘルメット義務には反対しています(DutchNews、2026年4月24日)。この記事では論争そのものではなく、いま守るべきルールと、これから変わりそうな点に絞ります。

2. 自転車道を走る乗り物の全体像

オランダの法律では、乗り物は「自転車(fiets)」「原付の仲間(bromfiets、snorfiets、brommobiel、bijzondere bromfiets)」「障害者用車両(gehandicaptenvoertuig)」に分かれます。見た目が似ていても、どの区分に入るかでルールがまるごと変わります。

区分の地図

次の表は、自転車道でよく見る乗り物を、法律上の区分と最高速度で並べたものです。

乗り物 法律上の区分 最高速度 自転車道
普通の自転車 fiets 定めなし 走る
e-bike・fatbike fiets 補助は25km/hまで 走る
speed pedelec bromfiets 45km/h 原則走れない
snorfiets bromfiets 25km/h 走る(例外あり)
brommobiel bromfiets 45km/h 走れない
Canta など 障害者用車両 45km/h 走れる(30km/h)
e-step 特別な原付 25km/h 走る

表から分かるのは、自転車道を走れるかどうかが、見た目ではなく区分と標識で決まることです。マイクロカーは自転車道を走れませんが、よく似た Canta は走れます。

ヘルメット・免許・保険・ナンバー

次に、利用者の義務を並べます。ここが家庭の判断にいちばん関わる部分です。

乗り物 ヘルメット 免許 賠償保険 ナンバー
e-bike・fatbike 不要(推奨) 不要 不要 不要
speed pedelec 必要 AM 必要 黄色
snorfiets 必要 AM 必要 青色
brommobiel ベルトなしなら必要 AM 必要 黄色
Canta など 不要 不要 必要 不要
e-step 不要 不要 必要 必要

e-bike と fatbike だけが、すべて「不要」になっています。だからこそ、14歳の子が通学に fatbike を使えますし、政府はここに年齢とヘルメットの線を引こうとしています。

e-bike、e-step、snorfiets は25キロ。speed pedelec、brommobiel、Canta は45キロ。Amsterdam と Houten は自転車道で20キロの試行をしている。 e-bike 25 e-step 25 snorfiets 25 S-pedelec 45 brommobiel 45 Canta 45 20km/h試行
図2:乗り物ごとの最高速度(km/h)。e-bike は補助が切れる速度。45km/hは車道での上限で、自転車道では30〜40km/hに下がる(出典:Rijksoverheidほか、2026年10月25日確認)

3. e-bike(trapondersteuning)と fatbike のルール

いちばん台数が多く、いちばんルールが少ないのが e-bike です。オランダ語では fiets met trapondersteuning(フィッツ・メット・トラップオンダーステューニング、ペダル補助付き自転車)と呼ばれます。

e-bike の条件は3つ

政府の説明では、e-bike として扱われるのは次の条件をすべて満たすものです(Rijksoverheid)。

条件 内容 外れたら
ペダルで補助 こいだときだけモーターが助ける 原付扱い
補助の上限 25km/hで補助が止まる 原付扱い
モーター出力 250W以下 原付扱い
スロットル 6km/hを超えて進めない 原付扱い

この4つのうち1つでも外れると、もう自転車ではありません。ここが改造の問題につながります(第7章)。

条件を満たす e-bike は、ヘルメット、免許、ナンバー、賠償責任保険(WA-verzekering、ヴェーアー保険)のいずれも不要で、最低年齢もありません。走る場所は自転車道か、自転車・原付共用道(fiets/bromfietspad)です。ヘルメットは政府も推奨していますが、義務ではありません。

fatbike は法律上「ただの e-bike」

fatbike には法律上の定義がありません。政府は、太いタイヤの e-bike も、上の条件を満たしていれば e-bike と同じ扱いだとしています。DutchNews の起点記事も、fatbike は公式には e-bike なので年齢制限がなく、ヘルメットも免許も保険もいらないと書いています(DutchNews、2026年10月23日)。

問題は、fatbike の多くが改造されている点です。起点記事は、多くの fatbike が速度を上げる改造を受けていて、30km/h区間では車を追い越すこともあると書いています。これは改造が違法であることを前提にした指摘で、基準内の fatbike がそうだという意味ではありません。

電動カーゴバイク(bakfiets)

子どもを乗せる電動カーゴバイク(elektrische bakfiets、エレクトリッシェ・バクフィーツ)も、条件を満たせば e-bike です。DutchNews は、子どもを乗せていると周りが道を譲るべきだと誤解している利用者がいると皮肉っていますが、優先関係は普通の自転車と同じです。

政府が2026年に意見募集をした案では、重い電動カーゴバイクにナンバーを付けることも盛り込まれていました(Binnenlands Bestuur、2026年4月)。これはまだ案で、どの重さから対象になるかを含めて決まっていません。

4. speed pedelec・snorfiets・bromfiets

ここからは「原付の仲間」です。共通するのは、16歳以上、AM免許、賠償責任保険、ナンバー、ヘルメットが必要な点です。

speed pedelec(45km/hまで補助)

speed pedelec は、見た目は e-bike ですが、45km/hまで補助が効き、モーターは4,000Wまで認められています。法律上は bromfiets(ブロムフィーツ、原付)です(Rijksoverheid)。

項目 speed pedelec のルール
年齢・免許 16歳以上、AM免許
ヘルメット 原付用か speed pedelec 用(NTA 8776)
保険・ナンバー WA保険、黄色のナンバー
走る場所 車道か原付共用道。普通の自転車道は不可
最高速度 車道45、市街地の共用道30、郊外40km/h

speed pedelec は、ふつうの自転車道(fietspad)は走れません。走れるのは車道か、自転車・原付共用道です。共用道では市街地で30km/h、郊外で40km/hが上限です。

ヘルメットは、原付用(Eマークつき)か、speed pedelec 用の NTA 8776 規格のものが必要です。自転車用のヘルメットでは足りません。

snorfiets(25km/h、ペダルなし)

snorfiets は、ペダルをこがずに進む25km/hまでの原付です。青いナンバーを付け、16歳以上でAM免許、WA保険が必要です(Rijksoverheid)。原則として自転車道を走ります。

ヘルメットは2023年1月1日から全国で義務になりました。違反すると€120の罰金の対象です(Rijksoverheid)。DutchNews は、このヘルメット義務が snorfiets 離れの一因になったと書いています。

Amsterdam は例外で、2019年4月から市内の多くの道で snorfiets を自転車道から車道に移しています(Gemeente Amsterdam)。同じ snorfiets でも、市によって走る場所が違うということです。

bromfiets(45km/h)

45km/hまでの bromfiets は、黄色のナンバーで、原則として車道を走ります。原付共用道の標識がある場所だけ自転車道側に入れます(ACCESS)。The Hague International Centre も、45km/hの原付は自転車道ではなく車道を走ると案内しています(The Hague International Centre)。

AM免許は、車の免許(B)やバイクの免許(A)を持っていれば含まれます。日本の運転免許をオランダの免許に切り替えた人は、AMも運転できることになります。ただし、切り替えの可否は免許の種類と在留資格で変わるため、自分の免許証の区分を確認してください。

5. brommobiel・マイクロカーと Canta(障害者用車両)

DutchNews が「自転車道でいちばん危ないかもしれない」と書いたのが、小さな四輪車と電動車いすの仲間です。見た目が似ていても、区分がまったく違います。

brommobiel(マイクロカー)は自転車道に入れない

brommobiel(ブロムモビール)は、最高45km/hの小さな四輪車です。DutchNews が例に挙げた Birò のような電動マイクロカーもここに入ります。16歳以上でAM免許(またはB免許)、WA保険、黄色のナンバーが必要です(Rijksoverheid)。

政府のページは、brommobiel は自転車道も原付共用道も歩道も走れないと明記しています。DutchNews は、渋滞を避けて自転車道に入る運転者がいると書いていますが、それは違反です。

なお DutchNews は、マイクロカーは歩道に駐車できると書いています。政府の brommobiel のページには駐車の扱いが書かれておらず、この点は一次情報で確認できませんでした。駐車の可否は自治体の標識と規則で確かめてください。

Canta は「障害者用車両」

Canta(カンタ)は brommobiel に似た小さな四輪車ですが、法律上は gehandicaptenvoertuig(ゲハンディキャプテンフォールタイフ、障害者用車両)です。幅1.10m以下、最高45km/hで、障害のある人のために作られた車両がこの区分に入ります(Rijksoverheid)。

走る場所 上限速度
歩道 6km/h
自転車道・共用道(市街地) 30km/h
自転車道・共用道(郊外) 40km/h
車道 45km/h
高速道路・自動車道 走れない

この区分には免許もナンバーもヘルメットもいりません。必要なのは WA保険で、10km/hを超える車両は16歳以上が条件です(16歳未満は道路管理者の特別許可で乗れる場合があります)。DutchNews は、若者に人気が出て、これがマイクロカー全体の増加につながったと書いています。

政府は「速い障害者用車両」の検査を準備中

政府は2025年12月、20km/hを超える障害者用車両に全国的な検査(keuring)を義務づける方針を示しました。Canta のような車両が対象です。免許なしで乗れる、歩道に止められるといった利点を目当てに買う人がいるため、追加のルールが必要かも検討するとしています(Rijksoverheid、2025年12月10日)。2026年10月25日時点では、法制化はまだ先です。

電動車いす(scootmobiel、スクートモビール)も同じ区分です。CBS によると、2025年に交通事故で亡くなった scootmobiel 利用者は54人でした(CBS)。DutchNews は、CBS の統計で scootmobiel 利用者の死亡率がバイクの6倍超、自転車の20倍超だと報じています。走行距離あたりの数字は CBS の元の表で確認できなかったため、報道の数字として紹介します。

6. 電動キックボード(e-step)

オランダでは長いあいだ、市販の電動キックボードのほとんどが公道を走れませんでした。いまも、走れるのは RDW が承認した一部の機種だけです。

ナンバーの義務は2段階で始まった

e-step は法律上「bijzondere bromfiets(ビザンデレ・ブロムフィーツ、特別な原付)」です。2025年7月1日から新しく登録する機種にナンバーが必要になり、それ以前に買ったものは2026年6月30日までにオンラインで登録(€18)する猶予がありました。2026年7月1日からは、承認済みのすべての e-step にナンバーが必要です(RDW、2026年、Rijksoverheid、2025年4月24日)。

項目 e-step のルール
承認 RDW の承認機種のみ
年齢 16歳以上
保険 WA保険(ステッカーを貼る)
ナンバー 2026年7月1日から全車に必要
速度・場所 25km/hまで、自転車道。歩道は不可
ヘルメット 不要(2026年10月時点)

猶予が終わったあとにナンバーを取るには、RDW の検査場に車体を持ち込む必要があり、費用は最低€116.65です(ANWB、2026年6月)。ANWB は、承認を受けていない e-step で公道を走ると€320の罰金と没収の対象になり、そもそも保険に入れないと説明しています。

「乗れるようになった」の意味

DutchNews の起点記事は、承認された軽量電動車が「2026年7月1日から自転車道を走れるようになった」と書いています。一次情報で見ると、7月1日は全車のナンバー義務が始まった日で、承認済みの e-step はそれ以前から走れました。結果として、2026年7月以降に自転車道で見かける e-step は、ナンバー付きのものだけになっているはずです。

なお、ペダルでこぐと補助が出るタイプ(trapondersteuning 付きの step)は、モーター250W以下、25km/hまでなら e-bike と同じ扱いでナンバーはいりません(Rijksoverheid)。

7. 改造(opvoeren)とスロットルの違法性

fatbike をめぐる問題の多くは、改造にあります。オランダ語で opvoeren(オプフーレン、速度を上げる改造)と呼ばれ、政府は「t kan hard gaan(すぐ速くなる)」というキャンペーンで注意を呼びかけています。

基準を外れた瞬間に「原付」になる

第3章の4条件のどれかを外れた e-bike は、法律上 speed pedelec、bromfiets、snorfiets のいずれかです。その区分で登録とナンバーを取っていなければ、公道を走れません(Rijksoverheid)。

スロットルで6キロを超えて進むか、25キロを超えても補助するか、モーターが250ワットを超えるか。どれか1つでもはいなら原付扱い。すべていいえなら e-bike。 スロットルで6km/h超? はい→原付扱い いいえ 25km/h超でも補助? はい→原付扱い いいえ モーター250W超? はい→原付扱い いいえ e-bike(自転車扱い)
図3:e-bike か原付かの見分け方。原付扱いになったものは登録・ナンバー・保険・免許・ヘルメットが必要(出典:Rijksoverheid、2026年10月25日確認)

罰金と、保険が効かないこと

改造車で公道を走ると、€320の罰金の対象で、繰り返すと没収・廃棄されることもあります。さらに重いのが保険です。政府は、基準外の車両に乗っている人は保険が効かず、自分のけがも相手への損害も自分で払うことになると書いています。

2024年3月、政府は改造キット(opvoerset)を取り付けていること自体を違反にする方針を示しました。スロットルはすでに禁止で、警察には速度を測るローラー台が配られています(Rijksoverheid、2024年3月29日)。

2026年6月には Barendrecht で警察が通学中の生徒の fatbike を検査し、最初に調べた12歳の車体がスロットル付きで没収されたと報じられました(NL Times、2026年6月10日)。親向けの点検リスト(Fatbike Ready Checklist)も配られています。

よくある改造の形

改造には、アプリで速度上限を外すもの、センサーをだますキットを付けるもの、最初からスロットルや「オフロードモード」を付けて売られるものがあります。販売時に「私有地用」と説明されていても、公道で使えば違反です。車体を売る側については、EU規則168/2013に合わない二輪車を売った事業者を、インフラ・環境監督局(ILT)が取り締まっています。

8. 確定しているルールと、議論中・予定の規制

報道を読むときにいちばん大事なのが、この区別です。2025年8月から2026年4月までのあいだに担当大臣が Robert Tieman から Vincent Karremans に代わっており、記事によって大臣の名前が違うのはそのためです。

確定と案の一覧

項目 状態 時期
snorfiets のヘルメット義務 確定・実施中 2023年1月1日から
改造 e-bike の走行禁止 確定・実施中 以前から
e-step の全車ナンバー 確定・実施中 2026年7月1日から
Enschede・Vondelpark の禁止 自治体条例で実施中 2026年3月・5月から
18歳未満のヘルメット義務 案(議会承認前) 2027年目標
fatbike の最低年齢 検討中 法改正に約2年以上
自治体の禁止区域の法的根拠 準備中 未定
重い電動カーゴバイクのナンバー 案 未定

確定しているのは、すでにある規則の運用と自治体の条例です。全国の新しい規制は、まだどれも議会を通っていません。

2023年1月に snorfiets のヘルメット義務、2025年7月に新しい e-step にナンバー、2026年3月に Enschede で fatbike 禁止、2026年5月に Vondelpark で fatbike 禁止、2026年6月に Houten で20キロ試行、2026年7月にすべての e-step にナンバー、2026年9月に Amsterdam で20キロ試行の予定、2027年に18歳未満のヘルメット義務の案、時期未定で fatbike の最低年齢の案。 2023.1 snorfiets ヘルメット義務 全国で実施 2025.7 新しい e-step にナンバー 既存車は1年の猶予 2026.3 Enschede で fatbike 禁止 中心部・営業時間 2026.5 Vondelpark で fatbike 禁止 タイヤ幅7cm超 2026.6 Houten で20km/h試行 罰金なし 2026.7 全 e-step にナンバー 猶予が終了 2026.9 Amsterdam で20km/h試行 開始予定と報道 2027 18歳未満ヘルメット義務 案・議会の承認が必要 未定 fatbike の最低年齢 法改正が必要
図4:確定した規制(塗りつぶし)と予定・案(点線)。出典:Rijksoverheid、RDW、DutchNews、NL Times。2026年10月25日確認

18歳未満のヘルメット義務(案)

政府の案は、fatbike を含む e-bike と、e-step などの軽量電動車(LEV)に乗る18歳未満にヘルメットを義務づけるものです。fatbike だけを別扱いにしないのは、メーカーがすぐに車体を変えて規制を逃れられること、取り締まりで見分けるのが難しいこと、fatbike が他の e-bike より危ないという証拠がないことが理由です(Rijksoverheid)。

政府は2026年秋に案を下院に送り、2027年の施行をめざすとしています。2026年4月の報道では、大臣は2027年9月の開始を望んでいると伝えられました(DutchNews、2026年4月24日)。意見募集の案には、学童保育の送迎用電動車(BSO-bus)に乗る子どもも対象に含まれ、若者の約25%がほかの交通手段に移ると省は見込んでいます(Binnenlands Bestuur)。

政府は2026年1月、若者と保護者がこの義務をどの程度受け入れるかの調査結果を議会に送っています(Rijksoverheid、2026年1月27日)。IamExpat は、2025年8月の時点で、e-step にも広げる方向だと伝えていました(IamExpat、2025年8月)。

fatbike の最低年齢(検討中)

議会は2024年に14歳の最低年齢を求めましたが、当時の大臣は実現できないとしました。2025年8月、政府は最低年齢には法改正が必要で、約2年かかると説明しています(Rijksoverheid、2025年8月28日)。

2026年4月、Karremans 大臣は fatbike に特化したルールを作る方針に切り替え、調査会社に fatbike と普通の e-bike を見分ける方法を依頼しました。完璧な定義でなくても、fatbike の80〜90%をカバーできれば大半の問題は解決するという考えです(NL Times、2026年4月24日)。何歳にするかは示されていません。調査結果は「夏のあと」に出る見込みと報じられましたが、2026年10月25日時点で公表は確認できていません。

9. 自治体の禁止区域と20km/h試行

全国のルールが決まる前に、自治体が先に動いています。ここは住んでいる市や通学路で答えが変わる部分です。

Enschede と Amsterdam の fatbike 禁止

Enschede は2026年3月11日、全国で初めて中心部の買い物エリアで、店の営業時間中に fatbike を禁止しました。対象はタイヤ幅7cmを超える e-bike で、罰金は€115です。取り締まるのは警察ではなく市の執行官(boa)です(NOS)。fatbike の販売店はこの禁止を不当だとして市を訴えています。

Amsterdam は2026年5月11日から Vondelpark で fatbike を禁止しました。基準は同じくタイヤ幅7cm超です。最初の2週間は警告だけで、5月25日から罰金が始まりました(NL Times、2026年5月11日)。

項目 Enschede Amsterdam(Vondelpark)
開始 2026年3月11日 2026年5月11日
範囲 中心部、営業時間中 公園全体
対象 タイヤ幅7cm超の e-bike タイヤ幅7cm超の e-bike
罰金(16歳以上) €115 €115
罰金(12〜15歳) 報道で確認できず €57.50

Amsterdam では、12歳未満には罰金を科せません。6月10日までに罰金39件、警告94件が出たと報じられています(NL Times、2026年6月10日)。タイヤ幅7cmをわずかに下回る「skinnybike」が出回るなど、抜け道も生まれています。

ANP通信の調査では、回答した246自治体のうち29が禁止を検討中でした(DutchNews、2026年5月)。Alkmaar、Zoetermeer、Zandvoort は禁止ではなく歩行者エリアでの検査を強めるとしています。デン・ハーグ(Den Haag)について、2026年10月25日時点で禁止区域の決定は確認できていません。

20km/h の試行(罰金なし)

Houten は2026年6月8日から、Amsterdam は9月から、一部の自転車道で20km/hの試行をすると報じられました(NL Times、2026年5月25日)。全国の自転車安全計画(2025〜2029年)にもとづく試みですが、自転車に法的な速度制限を課す全国法がないため、20km/hは目安で、罰金はありません(DutchNews、2026年5月)。

標識とカメラで、利用者の位置、速度、乗り物の種類を記録し、行動が変わるかを調べます。DutchReview は、Houten の対象区間は狭い道で、1日1,000人以上の自転車と原付が通ると伝えています(DutchReview、2026年5月)。Amsterdam の試行が実際に始まったかどうかは、2026年10月25日時点で確認できていません。

10. 報道どうしで数字が食い違うところ

同じテーマでも、媒体や時期によって数字や日付がずれています。読み違えやすい点を並べます。

項目 報道の記述 一次情報・別の報道
speed pedelec の自転車道 25km/hまで走れる(DutchNews) 普通の自転車道は不可、共用道で30/40km/h(政府)
e-step 7月1日から走れるように(DutchNews) 7月1日は全車ナンバー義務の開始(RDW)
Enschede の禁止開始 「昨年」(DutchNews 4月) 2026年3月11日(NOS、DutchNews 5月)
改造 e-bike の罰金 €310(政府、2024年3月) €320(政府の現行ページ)
未承認 e-step の罰金 €320(ANWB) 政府ページは金額の記載なし
ヘルメット義務の開始 2027年9月を希望(DutchNews) 2027年(政府)
2025年の自転車の救急受診 80,900人(DutchNews) 81,000人(DutchReview、大臣発言)

この表から言えるのは、速度や開始日のような実務に直結する数字ほど、政府のページで確かめる価値があるということです。罰金額は毎年見直されるため、年によって数字が変わります。救急受診の数は丸め方の違いと考えられます。

11. 日本の制度と比べる

日本から来た人がいちばん戸惑うのは、オランダのほうが「ゆるい」部分と「厳しい」部分が混ざっていることです。優劣ではなく、線の引き方の違いとして見ると理解しやすくなります。

電動アシスト自転車と e-bike

日本の電動アシスト自転車は、道路交通法施行規則の基準で、24km/hで補助が0になります。基準に合わない製品は原付扱いで、警察庁は通販などで売られる基準外の製品に注意を呼びかけています(警察庁、2023年4月19日)。オランダの25km/hとほぼ同じ発想です。

違うのはヘルメットです。日本は2023年4月1日から、年齢を問わず自転車に乗るすべての人に着用の努力義務があります。警察庁は、頭部を主に負傷した死者・重傷者のうち、ヘルメットを着用していなかった人の割合が着用していた人の約1.7倍だったとしています(警察庁)。オランダの e-bike には、努力義務もありません。

特定小型原付と e-step

日本の特定小型原動機付自転車(特定小型原付)は、2023年7月1日に始まった区分です。16歳未満の運転は禁止、免許は不要、最高20km/h、ナンバーと自賠責保険が必要で、ヘルメットは努力義務です(警察庁)。

オランダの e-step は16歳以上、25km/h、ナンバーと WA保険が必要で、ヘルメットは不要です。年齢、ナンバー、保険の考え方はよく似ています。違うのは、オランダではRDW が承認した機種しか乗れないことで、日本の「性能等確認済シール」よりも、使える機種の幅がずっと狭くなっています。

モペットと改造 fatbike

日本で問題になったペダル付き原動機付自転車(いわゆるモペット)は、ペダルだけでこいでいても原付として扱われ、免許、ナンバー、自賠責、ヘルメットが必要です(警察庁)。オランダのスロットル付き fatbike や改造 e-bike も、同じ理屈で原付になります。「見た目は自転車でも、性能で区分が決まる」という点は、日蘭で共通しています。

項目 日本 オランダ
アシストの上限 24km/hで補助0 25km/hで補助停止
自転車のヘルメット 全員に努力義務(2023年4月〜) 義務なし(18歳未満は案)
電動キックボード 特定小型原付、16歳以上、20km/h e-step、16歳以上、25km/h、承認機種のみ
基準外の電動自転車 原付(モペット)扱い 原付扱い、無登録なら€320
自転車の反則金 青切符、16歳以上(2026年4月〜) 年齢に応じた罰金(12歳以上)
子どもの歩道走行 13歳未満は可 自転車は不可

日本では2026年4月1日から、16歳以上の自転車の違反に青切符(反則金)が適用されています(警察庁 自転車ルールブック)。オランダは以前から、12歳以上に自転車の違反で罰金を科せる仕組みです。

日本から来る家族への伝え方

祖父母が日本から訪ねてきて、レンタルの e-bike に乗る場面はよくあります。日本の感覚で走ると戸惑うのは、次の3点です。

  • 歩道は走れない。日本では「歩道通行可」の標識がある歩道や、70歳以上なら歩道を走れますが、オランダでは自転車は歩道を走りません
  • 自転車道は一方通行のことが多い。逆走は危険で、右側通行です
  • 後ろから速い乗り物が来る。speed pedelec や snorfiets、改造 fatbike が追い越していくので、急に進路を変えない

CBS の数字では、自転車で亡くなる人は70歳以上の男性に集中しています。日本では努力義務なので、ヘルメットを持ってきてもらうのも一つの方法です。

12. 子どもに e-bike・fatbike を買う家庭の判断材料

オランダの中学生(中等教育)は、自転車で数km離れた学校に通うことがよくあります。e-bike や fatbike を欲しがる子どもは多く、家庭で判断を迫られます。

年齢ごとの目安

法律上は何歳でも e-bike に乗れますが、それは「乗せてよい」という意味ではありません。政府の統計で、救急外来の fatbike 利用者の半数以上が12〜18歳だったことを踏まえると、年齢に応じた線を家庭で引くのが現実的です。

年齢 法律上の状況 家庭での目安
12歳未満 e-bike に制限なし 普通の自転車で十分な距離が多い
12〜15歳 e-bike に制限なし。原付は不可 通学距離と道を見て判断。ヘルメットを用意
16〜17歳 AM免許で原付・e-step も可 2027年の義務案を見越しヘルメット着用
18歳以上 ヘルメット義務案の対象外 速度と保険の理解が前提

全国の最低年齢がどうなるかにかかわらず、通学路の交通量と距離で考えるほうが答えを出しやすくなります。

買う前に店で聞くこと

基準内の車体かどうかは、見た目では分かりません。購入前に、販売店に次の点を確認してください。

確認すること 理由
スロットルの有無と速度 6km/h超で原付扱いになる
補助の上限と解除モード 25km/h超で原付扱い
定格出力 250W超で原付扱い
適合の表示(CE・EN 15194) EU の e-bike 基準への適合を示す
輸入元と保証 違法輸入車は取り締まり強化の対象

政府は、安全な e-bike を示す認証マーク(keurmerk)を業界がつくるのを支援するとしています。マークが整うまでは、店頭での確認が頼りです。

保険とヘルメット

基準内の e-bike で事故を起こした場合、相手への賠償は、個人賠償責任保険(aansprakelijkheidsverzekering particulieren、AVP)で備えるのが一般的です。Expatica は、AVP は他人へのけがや物損をカバーするが、自分の自転車の盗難や破損は対象外だと説明しています(Expatica)。

オランダの民法では、14歳未満の子どもが起こした損害は、原則として親が責任を負います(Burgerlijk Wetboek 第6編 第169条)。子どもに e-bike を持たせるなら、家族全員が AVP の対象になっているかを確認してください。

盗難については、多くの保険会社が ART の2つ星以上のロックを条件にしています(Expatica)。Xpat.nl が紹介する e-bike 保険でも、ART 2つ星のロックが条件で、speed pedelec には別の賠償保険が必要とされています(Xpat.nl)。speed pedelec、snorfiets、e-step は原付の扱いなので、AVP ではなく車両ごとの WA保険が必要です。

ヘルメットは、2027年に予定される18歳未満の義務を待たずに、最初から用意するのが合理的です。政府の案は自転車用ヘルメットの規格をまだ示していません。speed pedelec を選ぶなら、NTA 8776 の専用ヘルメットが必要です。

13. ケースで考える(架空の3家庭)

以下は、よくある状況をもとにした架空のケースです。実在の人物ではありません。

ケース1:デン・ハーグ在住、13歳の子が fatbike を欲しがる

中学1年生の子が、友だちと同じ fatbike を欲しがっています。通学は片道5km。法律上は乗れますが、親は改造のしやすさと事故の統計が気になっています。

答えの一例は、スロットルのない基準内の e-bike(タイヤが細いもの)を選び、ヘルメットを条件にすることです。fatbike にこだわるなら、販売店で補助の上限と出力を確認し、改造しないことを親子で約束します。通学路や遊びに行く先に禁止区域がないかも確かめます。

ケース2:日本から祖父母が来て、e-bike を借りたい

70代の祖父母が1か月滞在し、近所の買い物に e-bike を借りたいと言っています。日本では歩道を走っていました。

答えの一例は、最初の数日は家族と一緒に走り、自転車道の向き、右側通行、追い越しのされ方に慣れてもらうことです。ヘルメットは日本から持ってきてもらい、旅行保険に自転車事故の賠償が含まれるかも確認します。

ケース3:16歳の子が e-step か snorfiets を検討

16歳になった子が、e-step か snorfiets で通学したいと言っています。

選択肢 必要なもの 注意点
e-step 承認機種、ナンバー、WA保険 承認機種が少ない
snorfiets AM免許、ナンバー、WA保険、ヘルメット Amsterdam では車道を走る道が多い
speed pedelec AM免許、黄色ナンバー、WA保険、専用ヘルメット 普通の自転車道は走れない
基準内の e-bike なし(ヘルメット推奨) 2027年にヘルメット義務の案

この比較から言えるのは、手続きが最も少ないのは基準内の e-bike で、e-step は買える機種の少なさがいちばんの壁だということです。

14. やってはいけないこと

最後に、損をしやすい行動を並べます。いずれも、罰金だけでなく保険が効かなくなる点が重い部分です。

やってはいけないこと 理由
fatbike の速度制限を外す 原付扱いになり、無登録・無保険になる
スロットル付きを「自転車」として買う 6km/h超で原付。公道で使えない
未承認の e-step で公道を走る €320の罰金と没収、保険に入れない
マイクロカーで自転車道を走る brommobiel は自転車道を走れない
snorfiets でヘルメットなし 2023年から義務、€120の罰金
禁止区域を fatbike で通る Enschede・Vondelpark で€115
AVP なしで子どもに e-bike を持たせる 14歳未満の損害は親の責任

どれも「知らなかった」では済まない内容ですが、事前に分かっていれば避けられます。

15. チェックリスト

子どもに e-bike や fatbike を買う前、または家族が乗り始める前に確認してください。

  1. 車体にスロットルがないか、あっても6km/h以下か
  2. 補助が25km/hで止まり、解除モードがないか
  3. モーターの定格出力が250W以下か
  4. 住む自治体と通学路に、fatbike の禁止区域がないか
  5. 家族全員が個人賠償責任保険(AVP)の対象になっているか
  6. 盗難保険の条件に合う ART 認定ロックを用意したか
  7. ヘルメットを用意したか(2027年の義務案を見越して)
  8. e-step を買うなら、RDW の承認機種でナンバーを取れるか
  9. speed pedelec や snorfiets なら、AM免許、WA保険、ナンバーがあるか
  10. 日本から来る家族に、歩道を走らない、右側通行、を伝えたか

16. まとめ

  • 基準内の e-bike と fatbike には、2026年10月25日時点でヘルメット・免許・保険・ナンバー・最低年齢の決まりがない
  • speed pedelec、snorfiets、brommobiel、e-step は原付の仲間で、ナンバーと保険が必要。brommobiel は自転車道を走れない
  • スロットル、25km/h超の補助、250W超のどれかがあれば原付扱いで、無登録なら€320の罰金、保険も効かない
  • 18歳未満のヘルメット義務は2027年施行をめざす案で、fatbike の最低年齢は法改正が必要な検討段階
  • Enschede と Vondelpark の fatbike 禁止は自治体の条例ですでに実施中。20km/h試行は罰金のない目安
  • 日本とはアシストの上限がほぼ同じで、ヘルメットの扱いと歩道の扱いが大きく違う
  • 子どもに買うなら、基準内の車体、AVP、ヘルメットの3点を最初にそろえる

参考にした情報源

起点の記事と在住者向け媒体

一次情報(オランダ)

一次情報(日本)

いずれも2026年10月25日に確認したものです。ヘルメット義務や最低年齢は議会の審議で内容や時期が変わる可能性があり、自治体の禁止区域も増えつつあるため、購入や利用の前に政府と自治体の最新の案内を確認してください。


元記事はこちら

Inburgering with Dutch News: the great cycle path squeeze — DutchNews

よくある質問

オランダで fatbike に乗るのに、ヘルメットや年齢制限はありますか?
2026年10月25日時点では、ありません。補助が25km/hで切れ、モーターが250W以下でペダルをこがないと進まない fatbike は、法律上ふつうの e-bike と同じ扱いで、ヘルメット・免許・ナンバー・保険・最低年齢はいずれも不要です。ただし政府は18歳未満のヘルメット義務を2027年に導入する案を準備しており、fatbike の最低年齢も検討中です。
18歳未満の e-bike ヘルメット義務はいつから始まりますか?
まだ決まっていません。政府は2026年秋に下院へ案を送り、2027年の施行をめざすとしています。対象は fatbike を含む e-bike と電動キックボードなどの軽量電動車で、2026年4月の報道では大臣が2027年9月の開始を望んでいると伝えられました。議会の承認が必要なため、時期は変わる可能性があります。
スロットル付きや改造した fatbike はどうなりますか?
スロットルで6km/hを超えて進むもの、25km/hを超えても補助するもの、モーターが250Wを超えるものは e-bike ではなく原付(bromfiets など)です。登録・ナンバーなしで公道を走ると€320の罰金の対象で、繰り返すと没収・廃棄もあり得ます。保険も効かないため、事故の損害は自分で負担することになります。
オランダで電動キックボード(e-step)に乗れますか?
RDW が承認した機種に限り乗れます。2026年7月1日からは承認済みのすべての e-step にナンバーが必要になり、16歳以上、賠償責任保険(WA)への加入、最高25km/h、自転車道の走行が条件です。ヘルメットは2026年10月時点で不要です。市販の多くの機種は承認を受けておらず、公道では使えません。
日本の電動アシスト自転車のルールと何が違いますか?
日本は補助が24km/hで0になる基準で、オランダの e-bike は25km/hで切れる基準と、数字は近いです。大きな違いはヘルメットで、日本は2023年4月から全員に着用の努力義務がありますが、オランダの e-bike には努力義務も義務もありません。一方、日本の特定小型原付(16歳以上・20km/h)は、オランダの e-step(16歳以上・25km/h・ナンバーと保険が必要)に近い位置づけです。
子どもに fatbike や e-bike を買う前に、何を確認すればよいですか?
スロットルや速度解除の設定がないこと、モーター出力と補助の上限が e-bike の基準内であること、住む自治体や通学路に fatbike 禁止区域がないこと、個人賠償責任保険(AVP)に入っていること、を確認します。2027年に予定される18歳未満のヘルメット義務を見越し、最初からヘルメットを買っておくのが現実的です。

出典: DutchNews

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