基本情報
- 店名
- Pub Henry VIII(地元では「de Pub」)
- 住所
- Grotestraat Centrum 24, 6301 CX Valkenburg aan de Geul
- 営業時間
- 月 11:00〜翌1:00/火・水・木 16:00〜翌1:00/金・土 11:00〜翌2:00/日 11:00〜翌1:00
- 食事の時間
- ランチ(朝食メニュー含む)は 11:00〜15:00。火〜木は16時開店なので、昼に行くなら金〜月
- 予算の目安
- ランチ €10〜20、ディナー メイン €20〜30、3皿コース €44.75、ビール 1杯 €3.30〜(2026年10月時点の公式メニュー)
- 予約
- ランチ・ディナーのみ公式サイトから予約可。飲むだけなら予約不要(不可)。テラス席は予約不可。8人以上は要問い合わせ
- 電話
- 043 601 04 16(reserveren@pubhenry.nl)
- 駐車場・タクシー
- Walramplein、Berkelplein、Parkeergarage aan de Kei。タクシー乗り場は約100m先の Walramplein
- その他
- ガラス扉の奥に最大80人の宴会場あり。週末夜はDJなどで踊れる「パブ」らしい雰囲気に
ファルケンブルフの中心を東西に貫く通りグローテストラート(Grotestraat)。土産物屋やカフェが並ぶこの通りで、観光客よりも地元の人の声が大きく聞こえる店が Pub Henry VIII です。公式サイトは自分たちを「ファルケンブルフの居間(De huiskamer van Valkenburg)」と呼び、町の話もよその話もここで交わされる「常連の店(stamkroeg)」だと紹介しています。
城跡や洞窟を見たあとに、土地の料理とビールで一息つく場所としてメモしておきます。店名「ヘンリー8世」の由来については、別のページで深掘りしました(店名「Henry VIII」はなぜイングランド王なのか)。
どんな店か
- 20年続く町のパブ:公式サイトによると「20年にわたってもてなしを続けてきた」店。2025年秋には20周年の写真が公式アルバムに上がっています。
- 昼はカフェ、夜はパブ:昼は朝食・ランチ、夜はディナー、遅い時間はビールと音楽。金・土は深夜2時まで開いています。
- 「ブルゴーニュ流」のもてなし:公式サイトの言葉は「bourgondische gastvrijheid」。南リンブルフやベルギーで、食べること・飲むことをゆったり楽しむ気質を指してよく使われる言葉です(詳しくは下で)。
何を食べるか
リンブルフ名物「ザウアフレース」
ディナーのメインにある Limburgs zuurvlees(リンブルフス・ザウアフレース)€21.50 は、ぜひ頼みたい一皿です。公式メニューには「何年も前から通に愛されている、リンブルフの煮込み」とだけ書かれています。
ザウアフレースは「酸っぱい肉」という意味の南リンブルフの郷土料理です。牛肉を酢やワインに漬けてから、ローリエやクローブと一緒に長時間煮込み、最後にリンブルフ名物のりんごシロップ(stroop)やスパイスケーキ(peperkoek)で甘みととろみをつけます。甘酸っぱく濃いソースは、ドイツのラインラント地方の「ザウアーブラーテン」の親戚にあたり、国境をまたいだ食文化のつながりがよく見える料理です。オランダらしくフライドポテトとマヨネーズを添えて出てきます(ここのメインはトルテッローニ以外すべてフライドポテト付き)。
もともとは馬肉で作ることも多かった料理で、いまでも店によって馬肉か牛肉かが分かれます。気になる人は注文時に聞いてみてください。
ほかのおすすめ
| 時間 | 料理 | 価格 | メモ |
|---|---|---|---|
| ランチ | English breakfast XL | €17.50 | 目玉焼き、ベーコン、ソーセージ、ベイクドビーンズ。店名に合わせたイギリス式 |
| ランチ | Kroketten met brood | €14.75 | サワードウに牛肉のクロケット2つ。オランダの定番 |
| ランチ・夜 | Val-Dieu サラダ | €19.50 | 温かいヴァル=ディユ・チーズ、はちみつ、くるみ。ベルギーの修道院チーズ |
| 夜 | Mosselen traditioneel | €29.50 | 白ワイン蒸しのムール貝。ベルギー・オランダの秋冬の味 |
| 夜 | Steak 200 | €28.50 | ベルギー産ブラン・ブルー牛。ソースは4種から |
| 夜 | Gegratineerde uiensoep | €10.50 | オニオングラタンスープ。城跡帰りの冷えた体に |
| 夜 | 3皿コース | €44.75 | 前菜・メイン・デザートを各3品から選ぶ |
| デザート | Kaasplankje | €13.00 | チーズの盛り合わせ。リンブルフのりんごシロップ(stroop)が付く |
価格は2026年10月22日時点の公式メニューです。変わることがあるので、行く前に公式サイトで確認してください。
「ブルゴーニュ流」という言葉の背景
オランダ語の「bourgondisch(ブルゴーニュ風)」は、食べること・飲むことを惜しまず、時間をかけて楽しむ気質を表す言葉です。由来は15世紀、いまのオランダ・ベルギーにあたる低地諸国を治めていたブルゴーニュ公の宮廷の豪華な宴だといわれます。
オランダでは特に、カトリックの文化が残る南部(リンブルフ州、北ブラバント州)とベルギーの人々を指して使われます。プロテスタントの影響が強い北部の「質素で手早い」食卓と対比されることが多く、南リンブルフの人自身もこの言葉を誇りをもって使います。この店が自分たちを「ブルゴーニュ流」と言うのは、ここがオランダの中でも「南」であることの表明でもあります。
何を飲むか
地元の「ブラント」から、幻のトラピストまで
樽生の筆頭は Brand(ブラント)のピルスナー(0.18L €3.30〜)。ファルケンブルフから数kmのウェイレ村にある醸造所で、オランダ最古の醸造所を名乗っています。ハイネケンより先に、まずは地元のブラントを。
ボトルのリストには、ベルギーのトラピストビール(修道院の中で修道士の監督のもとに造られるビール)が並びます。オルヴァル、ウェストマール、ロシュフォールに加えて、ウェストフレテレン(Westvleteren)のブロンド・8・12(各€13.50)まであるのは驚きです。ウェストフレテレンは修道院が直接、少量しか売らないビールで、店で飲める機会はめったにありません。
ほかにも、ベルギー南部の修道院ヴァル=ディユ(Val-Dieu)のビール、ベルギーのランビック、アイリッシュスタウトのギネスなど、国境の町らしい品ぞろえです。
飲み比べセット(Bierwandelingen)
迷ったら、テーマ別の飲み比べ「ビールの散歩(Bierwandelingen)」が便利です。
- Heilige Huisjes & Kruisjes(€22.75):オルヴァル、ヴァル=ディユ・ブリュンヌ、ウェストマール・トリペル、サン・フーヤン・グラン・クリュ。修道院系の4本で、名前は「聖なる祠と十字架」。南リンブルフの道ばたに多い小さな祠(kapelletje)と十字架を思わせる名付けです
- Bieren voor dappere drink(st)ers(€29.50):「勇敢な飲み手のための」強めのビール。フルシェット、クワック、ラ・シュフ、グーデン・カロルスなど
- Pub Henry's FOMO Tour(€27.50):IPA など新しめのクラフトビール
行くときのコツ
- 食事は予約、飲むだけなら飛び込み:予約はランチ・ディナーのみ。飲むだけの席は予約できないので、そのまま入ります。週末は混むので、食事なら予約が安心です。
- テラスは早い者勝ち:テラスは予約不可。店に着いたら「外がいい」と伝えると、空いたときに案内してくれます。
- 火〜木の昼は閉まっている:平日の火・水・木は16時開店です。城跡を午前に回ってランチ、という計画なら曜日に注意。
- 城跡から歩いてすぐ:城跡の入口(Daalhemerweg)から町の中心までは歩いて数分。ファルケンブルフ城跡とセットで半日の行程にしやすい距離です。
写真について
下の写真は、公式サイトに掲載されているものを出典を明記して表示しています(画像は公式サイトから直接読み込んでおり、このサイトには保存していません)。公式サイトに載っている料理写真はデザートの1枚だけなので、料理の見た目は公式インスタグラム(@pubhenry8)のほうが参考になります。
公式サイトの写真
写真はすべて Pub Henry VIII 公式サイト から引用しています(著作権は各権利者に帰属)。
参考にした情報源